今回、編集長アッキーの目に留まったのはカメラ女子向けの「オリボンカメラストラップ」。女性向けのかわいらしいデザインと、コットンを使った肌あたりの良さが特徴です。今回は、株式会社松川レピヤンの代表取締役社長、松川敏雄氏に取材陣がお話を伺いました。
カメラ女子に刺さるかわいいデザインと肌あたりがいい「オリボンカメラストラップ」
2024/09/20
株式会社松川レピヤン 代表取締役社長の松川敏雄氏
―会社の沿革を教えてください。
松川 1925年「松川織マーク」として創業しました。当初は手織り(シャトル織機)にて生産していました。1970年代のオイルショックで仕事が激減する中、1977年に3代目の代表に就任したのが私です。まだ22歳で就任しました。
苦労しながら経営する中、1985年にドイツのバーベル社製「レピアネーム織機」を導入したのです。これにより、作業が簡素化することで生産効率が大きく向上しました。
レピアネーム織機は高額だったため、導入するのがとても困難でした。しかし、高額だったからこそ導入している競合は少なく、他社と差別化できたのです。そのため、たくさんの仕事を受注できるようになりました。
そして1988年3月、株式会社松川レピヤンを設立して、社長に就任しました。
―会社として力を入れていることを教えてください。
松川 ここ20年ほど、若手の採用に力を入れています。若い社員が入ることで、新しい考え方が生まれ、仕事も増えました。私の長男・次男・三男も入社しています。設立当時は4人だけでしたが、現在では100人近い社員が働いています。
また、他社との違いを生み出す方法を日々考え続けてきました。当初は、織ネーム(ブランドタグ)を主に製造していましたが、その技術を応用して織ワッペン・御守袋・ネックストラップなどの製造も行っています。
「常に挑戦!」を掲げ、他社や異業種等と連携しながら、さまざまな事に取り組んでいます。
―「レピヤンリボン」はどのようなブランドですか?
松川 レピヤンリボンは弊社初のオリジナルブランドです。2015年頃、近所にあったリボン工場が倒産することになり、縁があって弊社が経営を引き継ぎました。
リボン工場を持ったことで、2016年に若手が中心になって立ち上げたブランドがレピヤンリボンです。同じ時期に、現在もブランドのディレクターを行っている人との出会いもありました。
その人が「せっかくリボンを作るならブランドにしよう」「若手のテンションが上がるようなブランドを持つことで、採用にもつながる」と後押ししてくれたのです。
リボンが主役になるのがストラップなので、ストラップを増やしました。当時カメラ女子ブームだったので、女性向けカメラストラップを作りはじめたのです。
「RAPYARN RIBBON」の上の文字を組み合わせると、上部の猫のロゴになるとか。
―レピヤンリボンの「オリボンカメラストラップ」はどのような商品ですか?
松川 ターゲットは、ミラーレスや小ぶりの一眼レフを使っている女性です。多くのストラップは裏地がゴムの滑り止めになっていますが、汗をかいたときにイガイガします。そこで、裏地を肌あたりがいいコットンの織テープにしました。
リボンはポリエステルスパンという、コットンに似せたポリエステルです。縮みにくく、光で色落ちしにくい特徴があります。
チロルリボンは、福井県にある細幅織物工場で丁寧に織り上げられている。
裏側には綿100%のテープを使用。肌へのあたりが柔らかく、長時間の使用でも首が痛くなりづらいのもポイント。
かわいらしいデザインと、機能性を兼ね備えている。
―「レピヤンリボンアワード」や「RIBBON’S CAFE(リボンズカフェ)」などの取り組みもされていますね。
松川 レピヤンリボンアワードでは、レピヤンブランドのリボンを買っていただき、作品を作って応募してもらいます。優れた作品には「最優秀賞」などの賞を贈っています。最優秀賞を獲得した方とコラボするなど、商品化することもありました。
2020年に開始して3回開催しましたが、2023年は開催できず、2024年も開催できるか微妙な状況です。
また、リボン工場の前でリボンズカフェを出店しています。店舗にいけば、スマホストラップやギターストラップをお好きなリボンで縫製してお作りいただけます。ミシンがあるので、自分で縫うこともできます。
―貴重なお話をありがとうございました。
「オリボンカメラストラップ」(たんぽぽ5色)
価格:¥3,520(税込)
店名:レピヤンリボンのOfficial Web Shop
電話:0776-66-0158(9:00〜17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://rapyarnribbon.jp/item/10992
オンラインショップ:https://rapyarnribbon.jp/home
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
松川敏雄(株式会社松川レピヤン 代表取締役社長)
1956年福井県坂井市丸岡町生まれ。22歳で前身である「松川織マーク」の3代目代表に就任。1988年3月に株式会社松川レピヤンを設立して、社長に就任。
設立当時は4人から始まったが、今では100人近い社員が働いている。いかにして他社との違いを生み出して行くかを日々考え続けてきた。当時織ネームを主に製造していたが、その技術を応用して、織ワッペン・御守袋・ネックストラップなども製造。「常に挑戦!」を掲げ、他社、異業種等の連携も含め、様々な事に取り組んでいる。
<文/林本直 MC/石井みなみ 画像協力/松川レピヤン>