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もちもちの皮に餡がぎっしりとつまり、噛むと肉汁があふれる点心点の「焼餃子」

2024/03/27

今回、編集長アッキーが注目したのは「中華工房 点心点」の冷凍餃子。「中華工房 点心点」は福岡県福岡市に2店舗があり、オンラインショップも運営しています。餃子が有名ですが、元々は中華麺の製造・卸業者として創業し、今では農業にも力を入れているとのこと。なぜ餃子や農業をはじめたのか、代表取締役の大内田竜二氏に取材陣が伺いました。

株式会社川部食品 代表取締役 大内田竜二氏
株式会社川部食品 代表取締役 大内田竜二氏

―先代から引き継がれた会社と聞いています。

大内田 先代は義父です。福岡大学商学部卒業後、東京でIT企業に入社しSEになったのですが、たまたまと出会って結婚した妻の父にあたります。

そして30歳のとき、仕事を手伝うために川部食品に入社しました。先代の指導を受けながら働いていたのですが、2016年に義父が亡くなり、会社を継ぎました。

最初は従業員からの反感がありました。やはり、義理の息子だから引き継いだということで、よく思わない人もいたのだと思います。がむしゃらに頑張って、最近になってようやく信頼を得られるようになったと感じています。

―どのように、信頼を得ていったのでしょうか?

大内田 当時、店舗で餃子が徐々に売れなくなっていました。お客様にアンケートをとったところ「他の商品があった方がいい」という要望があったのです。

弊社の餃子はにんにくがすごく効いています。それがおいしさの秘訣であるものの「食べると次の日会社の業務に差し障りがあるから、にんにく入っていない餃子を作れないか」という意見が多くありました。

そこで新商品を開発することにしたのですが、従業員の協力をあまり得られずに、私1人で行う形になりました。試作品を従業員に試食してもらっても、中々高評価を得られませんでしたが、なんとか製品を作り上げました。

責任持って頑張る姿を見て、少しずつ従業員も心を開いてくれたと感じています。行動で示しました。

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きれいな梱包を開けると「Thank you」が目に入る。「焼餃子」50個入り。

―餃子の製造・販売から「点心点」を出店されるまでの経緯を教えてください。

大内田 弊社は、中華麺の製造・卸からはじまった会社です。餃子の皮も作っていたのですが、先代が餃子の具も一緒に作るようになり、小さな工場で販売しました。徐々に人気が出て、多くのお客様に来ていただけるようになりました。

しかし、工場に行くためには狭い道を通る必要があり、車を傷つけてしまうお客様が多くなってしまったのです。そこで店を出すことになり、2001年に「中華工房 点心点 次郎丸店」を出店しました。餃子と包子(肉まん)などのテイクアウトのお店です。

―先代の口癖が「うちの商品は一番でなくてよい。お客さまに“博多で二番めにおいしい”と言ってもらえたらよい。」だったそうですね。なぜ2番目でいいと考えたのでしょうか?

大内田 先代は「全員おいしいということはないでしょうけど、10人食べて、7人がおいしいという商品を作りたい」ということもよくいっていました。2番目でいいから幅広いお客様に好かれる商品を作りたい、という気持ちだったと思います。

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熱したフライパンに冷凍のまま20個並べ、水を約150ml入れてフタをする。

―焼餃子が「2番目でいい」とは思えないほどおいしいです。おいしさの秘訣はどこにあるのでしょうか?

大内田 ありがとうございます。焼餃子のおいしさの秘訣は、厳選した原材料にあります。豚肉はもちろんのこと、キャベツやにんにくなどの野菜もすべて国産です。信頼できる業者から新鮮な素材のみを仕入れています。

また、手づくりにこだわって製造しています。手づくりにすることで、季節や天候によって異なる原材料の状態を見極めて、配合や練り込み時間などを調整することができます。素材のおいしさを最大限に引き出しているのです。

―ホームページを見るとたくさんのレシピが紹介されています。これは誰が考えているのですか?

大内田 レシピは私が考えています。弊社の商品には自分たちで包むタイプの餃子もあります。その頃から、包み方や焼き方の動画を公開していました。ほかにもちゃんぽんのおいしい作り方などを公開しています。

せっかく買っていただいたものを、本当においしく食べてもらいたいと考えています。

おいしいレシピー中華工房 点心点

―冷凍とは思えないほどもちもちで、肉汁が溢れるおいしい焼餃子ですが、ほかにもおいしい食べ方はありますか?

大内田 ホームページにも乗せていない「炊き餃子」という食べ方があります。

1.和風だしに醤油を入れて和風スープを作る
2.わかめと白ごまを入れる
3.餃子を入れて炊く
4.皮が柔らかくなって、餃子がホロホロっとしてきたら完成

餃子をつついているうちに皮が破れて、スープに具が溶け込んでいきます。具の旨味がスープに溶けて餃子の皮がふわふわになり、とてもおいしく召し上がっていただけます。

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20個でこのボリューム。中を開くと具がびっしりと詰まっている。
皮がもちもちで、冷凍餃子にありがちなパサパサ感は一切ない。
噛むと肉汁が溢れて肉の旨味を感じられる。
にんにくが効いていて、野菜のシャキシャキ感も味わえる。

―さらに農業をはじめられましたね。

大内田 コロナウイルスによる自粛がはじまったとき、飲食店さんが店を閉めたため、麺の卸ができなくなってしまいました。そこで何かはじめようと思いはじめたのが農業です。特に力を入れているのは、にんにくと玉ねぎ、ニラです。

生産した農産物は、弊社の商品の原材料になっています。弊社の商品に必要な量の、一部はまかなえるくらいの生産量になりました。これからは農業をしっかりと安定させていきたいです。

そして、自分たちで育てた原材料を使って、自分たちで商品を製造して、自分たちで販売する。6次産業化*を目指しています。

*6次産業化:農林漁業(1次産業)と、製造業(2次産業)と、小売業等(3次産業)を総合的に取り組み、農林漁業者の所得向上を目指すこと

―最後に、今後のビジョンを教えてください。

大内田 今生きている世代で、地球の資源を占有しているようなイメージがあります。これからの若い人たち、今からの若い人たちのための地球なんだよ、ということを伝えていきたいです。

そして、いつかはお客さんと一緒に農業をやっていきたいと思っています。実際に体験してもらった上で、思いを伝えていきたいです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「焼餃子(冷凍)」(50個入り)

「焼餃子(冷凍)」(50個入り)
価格:¥1,191(税込)
店名:中華工房 点心点 <(株)川部食品 点心部>
電話:092-871-0814
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.tenshinten.com/shop/products/detail.php?product_id=6
オンラインショップ:https://www.tenshinten.com/shop/products/list.php?transactionid=5c4c2ccecaf9cff868830bf1a1ea89940e2565f6

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
大内田竜二(株式会社川部食品 代表取締役)

1964年福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業後、IT会社に入社。システムエンジニアを経て1994年に㈱川部食品に入社。2013年製造部長、
先代(義父)の後を継いで2019年代表取締役に就任。
本業である製麺に注力しつつ、店舗を盛り上げるために今後は農業事業部を立ち上げ、6次産業化が目標。

<文・撮影/林本直 MC/白水斗 画像協力/川部食品>

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