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「幻のユリ」のアロマオイル「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」で癒される至福のひととき

2024/04/22

今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」という商品。なんと「幻のユリ」とも呼ばれる花・マドンナリリーの香りを楽しめるそう。商品を開発した、神奈川県平塚市で花や野菜の苗を生産する有限会社五領ヶ台ガーデンの取締役会長 窪田敬一氏と窪田鈴江氏のご夫婦に、取材陣がお話をうかがいました。

有限会社五領ヶ台ガーデン 代表取締役社長 窪田敬一氏、ユリ担当 窪田鈴江氏
有限会社五領ヶ台ガーデン 取締役会長の窪田敬一氏

―創業の経緯を教えてください。

窪田 父が農業を営んでいたため、私にとって農業は、幼い頃から非常に身近な存在でした。農作業自体にもやりがいを感じ、なかでも特に花づくりに興味があったことから花農家として事業を開始。結婚後は妻も仕事に携わるようになり、1990年に有限会社五領ヶ台ガーデンを設立し、二人で会社経営を行ってきました。

―ユリをメインに栽培されているのでしょうか?

窪田 当社は花や野菜の苗、鉢植えの花を生産し、生花店や量販店、ホームセンターなどに卸している花農家です。ユリがメインというわけではなく、さまざまな品種を扱っています。会社を設立して以降は、従業員を雇用し、農地面積も広がりました。事業の幅が広がっていくなかで、あるきっかけがあり、妻がユリの研究に携わるようになりました。

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ユリ以外にも、さまざまな花や野菜の苗、
鉢植えの花を生産している。

―どのようなきっかけですか?

窪田(鈴) 20年ほど前に夫が、神奈川県の職員であり、ユリの研究家としても知られる大石勝彦さんにお会いしました。そのときに大石さんから、退職するのを機に、研究を一緒に行い、研究を引き継いでくれる人を探している、という相談を受けたのです。研究そのものは商売になりませんから、どうするか悩んだのですが、当社でお引き受けして私が担当者となり、ユリの球根の培養、種の保存、育成研究などを始めることになりました。

会社の設立当初から専務取締役という役職をいただいていましたが、5年ほど前からは大石さんの後を継ぐことになったため、現在は辞職し、ユリの研究と栽培に専念しています。

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研究にはクリーンベンチなどの専門装置を使用。
装置の中で種まきを行い、培養瓶の中で球根を育てる。

―「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」を開発したのはなぜ?

窪田(鈴) ユリの研究を進めるなかで、マドンナリリーという品種に出会いました。この美しく魅力的なユリをもっと世間に広めたい、マドンナリリーの香りをたくさんの方に知ってもらいたい、という想いからです。

またコロナ禍で、マドンナリリーの出荷先であるフラワーガーデンなどの休園が続き、やむを得ず廃棄しなければなりませんでした。こうした経験が、マドンナリリーにまつわる事業展開を模索することの後押しになったのですが、ちょうどそのときに、平塚市が行う支援制度を知りました。産業振興課の方たちとプロジェクトを立ち上げ、市内のさまざまな企業様をお引き合わせいただき、製品化につながりました。

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アロマオイルとアロマストーンがセットになっている。
ブランド名の「lilium(リリウム)」は、
マドンナリリーの学名「Lilium Candidum」から。
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商品に同封されるマドンナリリーのリーフレット。
擦るとマドンナリリーの香りを楽しめる箇所が。
香りをマイクロカプセルに加工し、印字してあるそう。

―「マドンナリリー」の特徴は?

窪田(鈴) マドンナリリーは世界的な希少種です。初夏に純白の花を咲かせます。香りは非常に強く、古来より香水の材料に用いられてきたといわれています。花は小さめで、花びらにはシルクのような光沢があるのも特徴のひとつです。

原産地はあまりはっきりとしておらず、バルカン半島、中東レバノンのベイルート川渓谷など諸説あり、紀元前2000年頃から栽培されていたともいわれています。レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」を始め、さまざまな西洋絵画に聖母の象徴として描かれてきた花です。

日本に渡ってきたのは江戸時代中期。日本にはユリが多く自生していたために流行らず、また日本のユリとは栽培感覚がまったく違い、育成が難しかったことから「幻のユリ」と呼ばれました。

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神奈川県平塚市では5月頃に開花。
「神奈川県立 花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン」などで、
栽培したマドンナリリーの展示を行っている。

―マドンナリリーには種類がありますか?

窪田(鈴) はい、あります。たくさんの種類がありますが、当社で球根を扱っているのは、カスケードストレイン、サロニカエ、ケルヌウム、ストッカースフォルムなどです。なかでもカスケードストレインの香りは素晴らしく、当社の製品「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」で再現したのもカスケードストレインの香りです。

―「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」の魅力は?

窪田(鈴) なんといっても香りです。香りは非常によく再現できていると思います。マドンナリリーは芳香が強いのですが、その香りには清潔感があり、いやみがまったくありません。生花であれば、1本あると家中にその香りが充満するくらい強い香りです。香りを調合し、アロマオイルを製作してくださった企業の方に、まず香りを知っていただいたところ、「こんな香りは今までかいだことがない」「こういう香りがあるんですね」と驚かれました。こうした強く広がり、新しくて印象的なマドンナリリーの香りを十分にお愉しみいただけると思います。

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華やかさと上品さを備える甘い香りは、
まるで生花のようなみずみずしい青さを内包する。
気分や室内の雰囲気を変えたいとき、読書のお供に。

―アロマストーンのこだわりは?

窪田(鈴) アロマストーンは平塚市内にある陶磁器工房に作っていただきました。ひとつひとつが職人さんによる手作りです。スティックタイプのディフューザーやルームスプレーのように吹きつけて香りを楽しむものなど、いろいろと検討したのですが、最後は直感的に惹かれたストーンを選びました。

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職人の手仕事が光るアロマストーン。
手触りはなめらかで、温かみに溢れる。
淡いピンクのベイクドカラーはどんな雰囲気の部屋にも馴染む。
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アロマストーンの中央にアロマオイルを2~3滴垂らして使用する。

―今後の展望をお聞かせください。

窪田 ユリに関しては、認知度は上がってきてはいるものの、経営的にはまだ利益を出せるような状態にはなっていません。ただ全国的に見ても、当社のように絶滅危惧種や日本固有種、日本自生種などをさまざまに集めておられる方はいないのではないかと思いますので、研究を重ね、球根の培養を続け、少しずつ販売につながっていけばと考えています。また当社のホームページでは個人のお客様向けに、ユリの球根やポット苗、鉢植えなどの販売も行っています。販売体制が整えば、販売の促進を図りたいです。

ユリ以外では、オリジナルの花を作るための「育種(新たな品種を作ること)」や、世界に向けた種の販売も行っています。苗や鉢植えの生産のみにとどまらず、こうした事業を引き続き、展開していきたいと思います。

―最後に、読者にメッセージがあればお願いします。

窪田 長く花の生産に携わってきて、花というのは人の心を癒す力がやはりあるのではと感じています。ぜひ、家庭や職場などに切花を飾ったり、プランターで育てた花を飾ったりしてみてください。生活の中に豊かさも取り入れることができるのではないかなと思います。

窪田(鈴) 花にはいろいろな種類があり、それぞれに個性があります。ユリひとつとっても、マドンナリリーに花が小さく香りがとても強いという個性があるように、花が大きくて華やかなものもあれば、小さめの花が可憐に咲くものもあって、その特性はさまざまです。ですからたとえば、希少性や高価さを基準にするのではなく、広くいろいろな花に触れて、楽しんでいただけることを願っています。

―素敵なお話をありがとうございました!

「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」(10ml)

「リリウム ストーンディフューザー マドンナリリーの香り」(10ml)
価格:¥3,150(税込)
店名:マドンナリリー球根と生花の専門店 lilium
電話:090-1589-4187(9:00~17:00 日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://lilium.base.ec/items/60273664
オンラインショップ:https://lilium.base.ec/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
窪田敬一(有限会社五領ヶ台ガーデン 取締役会長)

1950年神奈川県生まれ。1990年に有限会社五領ヶ台ガーデン設立。同年代表取締役就任。花苗、野菜苗の生産、海外への花き(観賞用の草花や植物)種苗の販売。絶滅が危惧される日本固有種のユリの維持保護、及びマドンナリリーの球根の生産販売を行う。

<文・撮影/棚田れんげ MC/白水斗馬 画像協力/五領ヶ台ガーデン>

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