無農薬の桑の葉とお茶葉を使用。味と健康を追求した「桑抹茶」

2024/10/25

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、「桑抹茶」。主に桑の葉とお茶葉を使って、健康と味の両立を追求した商品です。また、関連会社ではお茶葉の輸出も行い、日本の伝統的なお茶を世界に広げています。今回は、株式会社お茶村の代表取締役、大石奈央子氏に取材陣が伺いました。

株式会社お茶村 代表取締役の大石奈央子氏

―嫁いだ家がお茶屋さんだったと伺いました。

大石 はい、1940年から家族でお茶の生産をしていた茶農家でした。その後、製造・卸業を始め1954年に夫の父が代表になり、社名も「株式会社大石茶園」となりました。主人が2002年に代表取締役に就任しました。

―なぜ代表取締役に就任する運びに?

大石 1991年のことです。卸業と共に小売業にも力を入れたいと夫が希望し、会社を分けることになりました。そこで小売業の「株式会社お茶村」が誕生し、私が代表取締役にということになったのです。

当時、小さい子どもが3人いたため、正直に申し上げて私はあまり前向きではありませんでした。現実に、やはり大変なことが多かったのですが、こういう厳しい環境によって私も育てられたと思い今では心から感謝しております。

30包入り。きれいなパッケージ。

―八女(やめ)市といえば「八女茶」が名産ですが、なぜ桑の葉の生産と製品化をはじめたのでしょうか。

大石 1993年、主人が生産部の常務と一緒に無農薬のお茶畑を中国の浙江省(せっこうしょう)に作りに行きました。無農薬の基準は厳しく、となりの農園から農薬が飛んできただけでも、無農薬と認められません。そのため、広大な土地がある中国に農地を開墾しました。

さまざまな苦労があったものの、無農薬で品質が高い茶葉を生産できるようになり、大手の飲料メーカーのお茶にも使われていました。しかし、中国の農薬や毒入り餃子など、弊社とは関係のないところで事件がおこり、中国産のイメージが悪くなってしまったのです。

品質は高いのに、中国産というだけで使われない。一時は倒産の危機まで追い込まれました。そんな中、ふと広大な桑畑が目に入りました。浙江省の名産のシルク。シルクは桑の葉を食べて育つカイコの繭から作るため、桑の葉も多く生産されていました。

桑の葉には「DNJ」と呼ばれる、糖の吸収を阻害する桑ならではの成分が入っています。また、食物繊維やカルシウム・鉄分・亜鉛も豊富です。当時、お客様からも血圧や糖尿病等、身体のお悩みもお聴きしておりましたので、何とかこれを製品化できないかと考えました。

味がよく健康にもいいものを目指して、何度も何度も試行錯誤を繰り返し、お茶屋の技術で抹茶のように飲みやすくすることに成功しました。それが「桑抹茶」です。

現在も中国産の桑の葉を使っていますが、鹿児島や石垣島でも桑の葉の生産をはじめています。2025年頃から、国産の桑の葉で作った製品をご提供する予定です。

飲み方・成分もわかりやすく解説されている。苦みはなくあっさり飲みやすい。

―「桑抹茶」の特徴を教えてください。

大石 弊社の「桑抹茶」は桑の葉が7割、お茶の葉が2割、シモン芋が1割の割合で作られており、それぞれ無農薬で生産されています。すべて無農薬の証明を出すことができますし、添加物を一切加えておりません。

桑にはビタミン、ミネラルが多く含まれている。

粉末を溶かしやすくする成分等もあえて入れていませんので、お客様からは「溶けにくい」と言われることもありますが、味がよく健康にも安心なものをご提供するためです。

「桑抹茶」には、DNJ・ヘルパー乳酸菌・オリゴ糖・ポリフェノール・カテキン・テアニンなど、健康志向の方に嬉しい成分がたくさん含まれています。継続されているお客様からは、お喜びのお声を沢山いただいております。

お客様から喜んでいただく度に「こんなにもお役に立てている」とこちらの方が喜びを感じております。

夏は冷茶。

―おすすめの飲み方や食べ方はありますか?

大石 そのままお湯やお水で溶かしていただいても飲みやすく美味しいですし、牛乳に混ぜて飲むと一層おいしいと評判をいただいております。また、ホットケーキに等に混ぜて抹茶風味を楽しむこともできます。

より健康を意識する方は、ぜひ急須で淹れたお茶に桑抹茶を溶かして飲んでください。より多くのポリフェノール(カテキン・テアニン等)の有効成分が抽出されます。

鮮やかな桑抹茶。牛乳に混ぜてもおいしい。ほんのりした苦みが、牛乳の甘さを引き立てる。

―今後の目標やビジョンを教えてください。

大石 2024年3月20日、福岡県八女市に新店舗をオープンしました。旧店舗のすぐ向かい側です。1階には当店自慢の八女茶が勢揃い! 抹茶を使ったオリジナルクッキーやスイーツもございます。

2階が和のカフェとなっていて、階段を上がると眼下にお茶畑が広がり、お天気の良い日は素晴らしい眺望を楽しめます。カフェメニューはこだわりの抹茶パフェ、各種生ジェラートや日本一濃い・世界一濃い抹茶フロスティーノ等、クオリティ高いメニューを楽しんでいただけます。

ランチもサラダ茶そばや焙じ茶や抹茶を使った酵素玄米カレー等、美味しいごぼうのスープと一緒にご用意しております。是非いらしてくださいね!

また、お茶村は日本の伝統文化を大切にしています。その根幹が日本茶です。今世の中はペットボトルが主流ですが、美味しさや栄養価は急須で淹れたお茶に敵いません。

若い方々に日本茶の価値をもっともっと知ってほしい。日本の文化である急須を使ったお茶の入れ方教室も行いたいと考えています。

そして、株式会社大石茶園では製造・卸で輸出も行っています。世界にも抹茶やお茶の素晴らしさをお届けしたいです。日本文化、おいしさ、健康をお届けしたいと考えています。

すばらしいお話をありがとうございました!

「和漢 桑抹茶ヘルパー乳酸菌プラス」(3g×30包入り)
価格:¥4,350(税込)
店名:株式会社お茶村
電話:0120-36-2525(9:00〜18:00 日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/ochamura/11601/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/ochamura/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
大石奈央子(株式会社お茶村 代表取締役)
1958年生まれ。24歳で結婚。嫁ぎ先が福岡県八女市で、夫の祖父の代からお茶畑を営む一家。当時は、夫の父が代表を務めていた大石製茶株式会社。1991年、小売業と卸業の分社化に伴い、新しく設立した株式会社お茶村の代表取締役に就任する。

<文・撮影/林本直 MC/高橋知 画像協力/お茶村>

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