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大粒の栗を贅沢に巻いた愛媛県の伝統銘菓。大切な人に贈りたい「御栗(おんくり)タルト」

2024/09/11

愛媛県で「タルト」といえば、カステラ生地であんこを巻いたロールケーキ状のお菓子のこと。今回、編集長のアッキーが気になったのは、柚子風味のあんこと大粒の栗を巻いた、贅沢な「御栗タルト」です。なめらかなあんことホックリとした栗のバランスが絶妙なこちらは、老舗菓子店「菓子処 畑田本舗」の銘菓。運営会社の株式会社ハタダ 代表取締役社長の畑田康裕氏に取材陣が商品の魅力を伺いました。

株式会社ハタダ 代表取締役社長 畑田康裕氏
株式会社ハタダ 代表取締役社長の畑田康裕氏

―畑田社長が代表に就任された経緯や現在までの歩みを伺えますか?

畑田 私は香川県出身で、もとは千葉県で音楽関係の専門商社に勤めており、株式会社ハタダは妻の家業でした。1998年に愛媛県に移り弊社に入社したのちは、和菓子や洋菓子の現場から、営業部長、企画室長、工場長など様々な役職を経て、2013年に代表取締役社長に就任しました。
現在はコンビニなどいろいろな場所でお菓子が売られるようになったので、弊社のような専門店の存続は非常に厳しく、卸売りやEC、輸出、他業界とのコラボなど様々な戦略を練る必要があります。弊社会長の掲げる理念「三者総繁栄」を軸として、お客様を第一に、従業員を幸福にしつつ企業を発展させるよう努めています。

―今回紹介する「御栗タルト」誕生のきっかけをお聞かせください。

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大粒の栗が存在感抜群の贅沢な銘菓「御栗タルト」。

畑田 「御栗タルト」は1996年に発売された商品で、大粒の栗を柚子風味のあんこと一緒にカステラ生地で巻いたロールケーキ状のお菓子です。開発のきっかけは、1975年に発売されたロングセラー商品「ハタダ栗タルト」にあります。「ハタダ栗タルト」は刻み栗がたっぷり入った柚子風味のあんこをカステラ生地で巻いたもので、弊社をお土産業界で大きく成長させたお菓子です。

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菓子処 畑田本舗を代表するロングセラー「ハタダ栗タルト」。

畑田 ある日、先代の社長が行きつけのラーメン屋で食事をしていたところ、その店のご主人から「『ハタダ栗タルト』のような刻み栗じゃなく、丸ごと1個の栗を入れたお菓子があるといい。名前は『御栗タルト』が良いと思う」とアドバイスされ、その意見を取り入れて誕生したのが「御栗タルト」です。「御栗タルト」は人の意見を素直に受け止める柔軟な社風により誕生した、ユニークなお菓子といえます。

―ロングセラーの「ハタダ栗タルト」に対し、「御栗タルト」の強みは?

畑田 ロングセラーの「ハタダ栗タルト」はお客様の思い出とともに成長してきた商品です。「おばあちゃんを思い出します」「思い出がよみがえります」などのお声を多くいただいており、もう我々だけのものではない、なくしてはいけない責任のある商品と感じます。
それに対し「御栗タルト」は、味のバランスが絶妙という強みがあります。栗は淡泊な味なので、香りの強い小豆と合わせると負けてしまいがちなのですが、「御栗タルト」は栗が丸ごと入っている分あんこの量が少なくなり、両方のおいしさを同時に楽しめるのです。いまはお土産業界にお菓子が飽和していますから、これから「御栗タルト」が「ハタダ栗タルト」のような道を歩むためには、我々が「愛媛のお土産」として意識して推し出す必要があると思います。

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ゴロゴロ入った栗の存在感と、
適度な量のあんこが絶妙なバランスを実現。
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すでにカットされており、
包丁などで切り分ける手間がいらないのも嬉しい。

―「御栗タルト」の特徴やこだわりを教えてください。

畑田 「御栗タルト」のこしあんには、希少価値の高い北海道産の小豆「しゅまり」を100%使用しています。普通の小豆より2~3倍のコストがかかるのですが、上品な味わいや色合いの良さにこだわりました。栗については、どこを切っても断面が同じになるように手作業で並べるのがこだわりです。そのためにはたくさん栗を入れる必要がありますが、大粒の栗が見えたときのインパクトや美しさを重視しています。

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一切れ一切れに大粒の栗の断面が出るよう、
栗の量を惜しまず手作業で並べている。

畑田 「ひとつ上の思いを贈る。」というのが「御栗タルト」のコンセプトですので、受け取った人が「大事にされている」と感じるよう、包装は豪華で品格のあるデザインにしました。また、先ほども述べたように、あんこと栗を両方おいしく味わえるバランスも大きなこだわりです。

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大切な人への贈り物にぴったりな、
高級感ある包装も特徴。
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お茶はもちろん、SNSではコーヒーや牛乳を合わせるのも人気。

―「御栗タルト」はモンドセレクション最高金賞の商品だとか?

畑田 「御栗タルト」はモンドセレクションの最高金賞を14年連続で受賞し、その後も金賞を受賞し続けている商品です。「ハタダ栗タルト」が1993年に金賞を受賞して以来、ふたつの商品を合わせると30年以上連続で金賞や最高金賞を受賞しています。モンドセレクションへの出品は先々代からの伝統ですので今後も続けていきたいですし、お客様にとってもひとつの判断基準になれば良いと思います。

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「御栗タルト」は2019年まで14年連続最高金賞受賞。

―「御栗タルト」を購入されるお客様の特徴は?

畑田 店舗で「御栗タルト」を購入されるお客様の多くは60代以上で、年齢層が高いです。若い方にとって弊社のお店はかしこまったイメージがあるようで、ここを改善したいと思っています。たとえば、大学生のお子さんがいる家族に喜ばれるラインナップを充実させ、家族でファンになっていただいて次の世代に繋がるような、息の長いお店にしたいです。
そのために、信条を曲げずにおいしさや品質、安全を重視し、情熱と愛情を持って仕事をしていくことが重要だと感じています。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

畑田 今後については、いついかなる時も挑戦する意識を持つ必要があると思っています。挑戦することによる失敗を恐れず積み重ねることが、成功に繋がるからです。
「三者総繁栄」の理念に基づいてお金や時間、やりがいを充実させつつ、みんなで働き続けられる会社にしたいです。
そのために現在弊社では「2030年の夢」を掲げています。2030年になったときに、率先してチームのために動く経験豊富な仲間に囲まれ、これからの波も乗り越えていけると思える状態になっていたい。それを叶える仕組みや意識作りを続けていきます。

―貴重なお話をありがとうございました。

「御栗タルト」(1本入り)

「御栗タルト」(1本入り)
価格:¥1,890(税込)
店名:菓子処 畑田本舗
電話:0120-459-082(9:00~18:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.hatada.co.jp/products/onkuri/
オンラインショップ:https://www.hatada-kuritaruto.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
畑田康裕(株式会社ハタダ 代表取締役社長)

1965年生まれ。香川県出身。1989年に同志社大学法学部を卒業後、株式会社星光堂へ入社。1998年に退職後、愛媛県へ移り、妻の家業であった株式会社ハタダへ入社する。生産推進課課長や専務取締役工場長など様々な役職を経て、2013年 代表取締役社長に就任。社の理念である「三者総繁栄」に沿い、お客様の喜びと従業員の幸福に基づいた企業発展を方針とする。家庭では、映画・スポーツ鑑賞を愛する一男二女の父親でもある。

<文・撮影/ふるとりあやめ MC/油井直美 画像協力/ハタダ>

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