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プロ野球の名シーンを支えてきた硬球メーカーのお宝グッズ「達磨ボール」「名刺入れ」

2024/09/20

今回は硬式野球ボールの製造技術を生かした希少なグッズにあると聞き、編集長のアッキ―こと坂口明子が注目しました。お値打ち商品は牛革手縫いのボールそのままの質感と見た目がインパクト大の「ダルマ」と「名刺入れ」です。
発売するのは1950年代から活躍する硬式野球ボールメーカー。現在「rebolld/リボルド」ブランドでユニークな製品を販売する株式会社一光ユニテクス 代表取締役社長の松尾行高氏に、商品誕生のきっかけなどを取材陣がインタビューしました

株式会社一光ユニテクス 代表取締役社長 松尾行高氏
株式会社一光ユニテクス 代表取締役社長の松尾行高氏

―はじめに御社起業の経緯をお聞かせください。

松尾 私の父は会社を立ち上げる前に紡績会社に所属し、毛糸などの繊維を扱う仕事をしていました。やがて、繊維を巻いて作る野球の硬式ボール製造に携わるようになり、父はその部門ごと買い取るかたちで1952年に弊社を設立しています。

そして、プロ野球で使用する試合球、練習球も含めて多くの球団にボールを納めてきました。正確には弊社の名前が表に出ることはなく、各メーカーのOEMとしての製造です。

実は王貞治選手の756号のホームランボールも弊社製ですし、数々の名シーンに使用されてきたように品質には非常に定評がありました。

ところが近年、ボールがよく飛ぶ・飛ばないという議論が盛んに出たことで、プロ野球機構が「1社にまとめて仕入れるほうが球質は一定になるだろう」という方向に向かいました。
そして公式戦ボールがワンメーカーになった現在、プロ野球には練習用だけをいくつかの球団に納めています。

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本物の硬式ボールを製造する技術をそのまま利用するという、
誰にもマネできないユニークさ。

―リフォーム事業も展開されていますね?

松尾 父の友人がカーペットメーカーに勤務していたのですが、設立の11年後に一緒にインテリアの仕事をやってほしいという話になって、新しいインテリア部門を立ち上げました。
当時はロール状に巻いた大きい絨毯(じゅうたん)を部屋やお店に敷くのが普通でしたから、その販売から発展したリノベーションとボール事業の2本の柱で会社を運営しています。

―社長就任の経緯を教えてください。

松尾 私は昔から飛行機が好きだったので、大卒後にまったく別業界の航空会社に就職しました。20年勤めて40歳目前の頃にいい節目と感じ、父が年齢を重ねたことも考慮して弊社に入社することになりました。
その後、1997年に代表取締役社長に就任しています。

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初対面の人との名刺交換でインパクトのある名刺入れがあれば、
緊張がほぐれて会話が弾む効果も期待できる。

―スポーツ使用以外にも関連グッズを製造されていますね?

松尾 はい、いずれ4代目になる息子が2021年に野球雑貨ブランド「rebolld/リボルド」を立ち上げました。国内に野球ボールを製造するノウハウを持つ会社は皆無に等しいので、その技術を野球用途以外にも生かしていきたいと思って始めた企画です。
今回ご紹介する以外にも、いろいろな使用用途のユニークな製品を製造しています。

―今回ご紹介の「達磨ボール」はどのようにして生まれましたか?

松尾 弊社は幅広くたくさんの人々のアイデアを柔軟に受け入れ、自由に意見を交換できる社風です。そんななかで社員から「ボールがダルマに見える気がする」という話が出て、ちょっとした発想の転換で生まれたのが当商品です。

以前から刺繍(ししゅう)ボールというものを、たとえば学校の野球部の方々が卒業するタイミングで、「卒業おめでとう」とお名前を刺繍してお配りしていました。そこにダルマの刺繍を縫ってみようとなり、商品化に結びつきました。

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硬式ボールと素材が同じなので手に持ったときの感覚も同じ。
違いは底におもりをつけて起き上がる構造だけ。

―野球ボールと同じ手作りでしょうか?

松尾 はい、硬式野球ボールとまったく同じく本物の牛革を使用し、やはり手縫いで仕上げています。どんなに機械化が進んでも世界的にも硬式ボールは手作りしかできませんので、人の魂がこもった伝統工芸品のようなものだと思っています。
手触りはまさにプロ野球で使うボールそのもので、握っても気持ちのいい質感に作っています。

―「名刺入れ」を作ったきっかけを教えてください。

松尾 こちらはビジネスシーンのご挨拶のタイミングでこの名刺入れが出てきたら面白いと想定し、話題づくりに一役買おうと思って作りました。赤いステッチが非常にインパクトのある商品ですから、お相手が野球好きな方でしたら特に盛り上がりが期待できます。
達磨ボールと同じく本物の牛革を使用しているため、見た目も触り心地も硬式ボールで使用される牛革そのままです。

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見た目だけでなく、
25枚以上の名刺が収納できるため実用性も高い。

―今後の展望をお聞かせください。

松尾 今までは黒子役に徹してOEMをメインで製造してきましたが、今後は自社ブランドを強みとして認知度を高めていきたいと考えています。
すでに納品するプロ球団のコラボ商品はありますが、これを全球団に採用されるよう注力します。今後とも野球界全体を盛り上げるためにも、画期的なオリジナルグッズをたくさん開発していきたいと思います。

―本日はありがとうございました。

「達磨ボール」(牛革、PU芯)

「達磨ボール」(牛革、PU芯)
価格:¥3,800(税込)
店名:リボルド
お問い合わせ:https://www.rebolld.com/contact
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.rebolld.shop/view/item/000000000005
オンラインショップ:https://www.rebolld.shop/

「名刺入れ」 (カラー:ホワイト、ブラック、サイズ:縦約7.5cm×横約11cm×厚さ約1cm 収納可能枚数:25枚程度)

「名刺入れ」(カラー:ホワイト、ブラック、サイズ:縦約7.5cm×横約11cm×厚さ約1cm 収納可能枚数:25枚程度)
価格:¥7,500(税込)
店名:リボルド
お問い合わせ:https://www.rebolld.com/contact
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.rebolld.shop/view/item/000000000001
オンラインショップ:https://www.rebolld.shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
松尾行高(株式会社一光ユニテクス 代表取締役社長)

1948年、東京生まれ。
1972年、学習院大学卒業。
20年間の航空会社勤務後、父が創業した株式会社一光ユニテクスに入社。
1997年、代表取締役社長に就任。
現在に至る。

<文/田中省二 MC/三好彩子 画像協力/一光ユニテクス>

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