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伝統の九谷焼が現代の食卓にユーモアと楽しさを提案!「【ネコ皿】/ハレクタニ」「カップ&ソーサー/ハレクタニ」

2024/09/06

食器は、食卓に彩りを添えるアイテムの一つ。お気に入りのものがあると、気分もぐっと上がるものです。今回、編集長のアッキーが注目したのは、伝統的なイメージが根強い九谷焼から誕生した、カジュアルなデザインの「ネコ皿」。その製造元である株式会社北野陶寿堂 代表取締役社長の北野広記氏に開発についての背景や商品の特徴について、取材陣が伺いました。

株式会社北野陶寿堂 代表取締役社長の北野広記氏
株式会社北野陶寿堂 代表取締役社長の北野広記氏

―創業は1976年。御社の歴史を教えてください。

北野 弊社は、私の祖父が創業しました。九谷焼の会社の中には100年ほど続いている会社もあるので、弊社は比較的新しい会社だと思います。
祖父が創業した当初はなかなかお客様と繋がらず、2年ほどで経営状況も苦しくなっていたようです。そのとき私の父に声をかけて、2人で仕事を始めました。
当時はインターネットがまだ普及していなかったので、父は全国を周りながら取引先を獲得していって。地道に営業していくうちに、事業が少しずつ大きくなっていきました。私が入社したのは、2009年です。リーマン・ショックを機に事業が衰退し始め、年商がピーク時の3分の1になっているときでした。

―代表取締役社長に就任された経緯は?

北野 きっかけは、私の会社への貢献度や業務の実績を見て、父が認めてくれたことです。入社後2年目には専務取締役を務め、インターネット環境の整備やWebショップの立ち上げ、海外販路の開拓などに力を入れてきました。
いろいろな取り組みをしたことで、従業員数は6名から26名にまで増えましたし、会社の業績も右肩上がりになっています。

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和食器として海外でも有名な九谷焼。
メリハリのある色合いと古風な柄が特徴だ。
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九谷焼のよさを取り入れながら、
現代のライフスタイルに合わせやすいデザインにしたブランド「ハレクタニ」。

―御社の新ブランド「ハレクタニ」。ブランド名に込めた思いは?

北野 九谷焼は“高級品”というイメージから、ハレの日のギフトとして使われる機会がとても多くありました。新しいブランドを作るにあたって、それは大事にしたいと考えて。「ギフトを受け取った方の気持ちが明るく、晴れやかになる商品にしよう」という思いから、「ハレクタニ」とネーミングしました。

―新しいブランドを立ち上げた理由は?

北野 九谷焼は古風な絵柄の商品が多いので、現代の日常生活にはなかなか浸透しきれないなと感じていました。弊社の理念でもある「世界中の家庭に九谷焼の彩りを添えて、毎日を楽しむ力になる」を実現するためにも、もう少しカジュアルなものも作りたいなと。そこで、九谷焼の色彩を活かしながら、現在の生活スタイルに溶け込むような器作りを始めました。

―こだわっている点を教えてください。

北野 九谷焼で使う絵の具は、「和絵の具」と呼ばれています。これは、ガラスが含まれている層の厚い絵の具で。凹凸感があり、触るとぷっくりとしているのが特徴です。その層の厚みが、光沢や高級感を出してくれています。ハレクタニでも、同様の和絵の具を使うようにしています。また、より多くの商品を生産できるようにするために、手書きではなくシルクスクリーン印刷で絵柄を付けるようにしました。
ハレクタニでは「形状とデザインの一体化」をコンセプトに掲げ、デザインにもこだわっています。同じ形状のお皿で、絵柄を変えているので、スタッキングできる点にも注目してみてください。

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「【ネコ皿】/ハレクタニ」は、別のネコ皿と重ねて使うこともできる。

―今回ご紹介する商品の1つ目は「【ネコ皿】/ハレクタニ」。

北野 「【ネコ皿】/ハレクタニ」はハレクタニの中でも一番の人気商品で、このブランドを立ち上げて最初に作ったものです。先ほどお話しした「形状とデザインの一体化」が反映されており、同じ形状のお皿で魚の柄になっているシリーズもあります。柄が違ってもスタッキングできるので、収納しやすくなっています。

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「【ネコ皿】/ハレクタニ」は、楕円皿感覚で使いやすい。

―おすすめの使い方は?

北野 長皿として使える大きさなので、お刺身を盛るのもいいですし、焼き魚を乗せてもいいと思います。お客様の中には、惣菜を2点盛りしたり、おにぎりを乗せたりしている方もいます。
SNSで写真を載せてくださっている方の使い方を見ると、魚の絵柄に沿って海鮮を盛り付けるなど、面白い使い方をしてくださっている方もいました。

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「カップ&ソーサー/ハレクタニ」の絵柄は5種類。
鮮やかな色合いのものから、優しい色合いのものまで多様だ。

―もう1つご紹介するのが、「カップ&ソーサー/ハレクタニ」。

北野 「カップ&ソーサー/ハレクタニ」は、九谷焼の和のイメージを抑えているのがポイントです。実は、すべて海外のデザイン会社さんと一緒にデザインしています。

―いろいろな使い方ができるのだとか。

北野 カップは小鉢やデザートカップとして、ソーサーは豆皿や醤油皿としても使えます。セットで使っていただくのはもちろん、それぞれ単品使いも楽しんでいただけたらいいなと思っています。

―「ハレクタニ」を手に取っていただきたい方は?

北野 ぜひご家族で使っていただきたいです。家族と食事をする時間は、1日の中でも特に大切な時間だと思うので、器も含めてその時間を楽しんでいただけるとうれしいです。
九谷焼をできる限り多くのお客様に見ていただけるよう、弊社では九谷焼の技術で表現できる新しい価値の提供を追求しています。その目標は、ハレクタニで少しずつ実現できてきているのかなと。これからも、九谷焼の魅力を伝えられるようにいろいろなことに取り組んでいくつもりです。

―本日は、すてきな思いをお聞かせいただきありがとうございました!

カップ&ソーサー / ハレクタニ

「カップ&ソーサー/ハレクタニ」
サイズ:カップ Φ79×H65mm、ソーサー Φ104×H12mm
価格:¥3,300(税込)
店名:九谷焼専門店 陶らいふ
電話:0761-57-2521(9:00~18:00 平日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.toulife.jp/?pid=177863541
オンラインショップ:https://www.toulife.jp/

【ネコ皿】/ハレクタニ

「【ネコ皿】/ハレクタニ」
サイズ:W122×D260×H23mm
価格:¥3,080(税込)
店名:九谷焼専門店 陶らいふ
電話:0761-57-2521(9:00~18:00 平日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.toulife.jp/?pid=125570581
オンラインショップ:https://www.toulife.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
北野広記(株式会社北野陶寿堂 代表取締役社長)

1983年石川県生まれ。大学を卒業後、大手Web広告会社で4年間営業として従事する。2009年に株式会社北野陶寿堂へ入社し、2017年に九谷焼の新ブランド「ハレクタニ」を立ち上げる。2019年に同社代表取締役社長に就任した。

<文/奥山りか MC/木村彩織 画像協力/北野陶寿堂>

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