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自宅で気軽にサウナ気分♪ 今年はサスティナブルタイプも!

2023/01/31

1日の疲れを癒し、気分をリフレッシュさせてくれるバスタイム。湯船での時間をもっと楽しくしてくれるアイテムがあれば、とお考えの方に、こちらをぜひ。パッと開いてセットするだけでサウナ風空間を作ることができる「サウナ傘」です。テレビ番組での紹介をきっかけに、売り上げを伸ばしているユニークなアイテム。その誕生のきっかけを、株式会社ギークルジャパン代表取締役社長の古川貴雄氏に伺いました。

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株式会社ギークルジャパン 代表取締役社長の古川貴雄氏

―ギークルジャパン様は、レイングッズをメインとしたお店を運営していらっしゃいます。まずは創業のきっかけについて教えてください。

古川 私は自転車を小売店様に卸す商社にいたのですが、当時、大手の量販店様が店頭で月に4〜500台自転車を販売するところ、インターネット上に出店している販売店様も同じように4〜500台売るという状況になっていて、非常に驚いたことを覚えています。さらに商談でそうしたネット販売会社を訪ねてみると、オフィスがマンションの一室だったりして、「こんなビジネスモデルがあるんだ!」と、興味を持ちました。

―それで独立して、会社を持たれたのですね。

古川 そうですね。自転車と生活雑貨を販売する会社、「ギークルジャパン」です。社名はオタクを意味する「geek」と、車輪のついた乗り物を表す「vehicle」を合わせて付けました。

ただ始めてみると、モノを100人に100個売るのって、すごく大変なことなのだと実感しました。商社と比べてもそうですが、半導体の貿易企業に勤めていた頃は、1万個、10万個、100万個といった単位のビジネスに関わっていたので、余計に。そこで、BtoCの販売スタイルからBtoBのビジネスに転換しようときっかけを探していたところ、ちょうど、書籍以外のものを販売して事業を拡張しようとしていたAmazonから電話をいただいたのです。サイト内に小売店を開いてもらえないかというリクエストだったのですが、ここで「卸としてなら参加したい」と答えて取引が始まりました。

そこで考えたのは、うちが1社で50〜100ブランドを取り扱えば、販売店様、ここでいうAmazonの社員の方々の負担を減らすことができるのではないか、ということ。いくら大企業でも、1000社、1万社に声をかけ、取引するのは大変ですよね。そこで自転車分野では、うちがたくさんのものを取り扱いますよと。先方も、「世界で1番、モノが集まる会社にしたい」ということでしたので、自転屋だけでなくパーツなども取り扱うようにしました。

―そこからなぜ、レイングッズ販売の方へ?

古川 2014年ごろに宅配業社の配送料が一気に値上がりして、「あ、これはもう自転車は無理だ」と思ったのです。そこで自転車を全て売却したのち、次なる商材を探すことにしました。

ある日、子供がサッカーの練習に行くのに、自転車なのに傘をさそうとしていたので「危ない!」と出て行ったのですが、ちょっと待てよと。雨具って、世の中的にはどんな商品があるんだろうと気になり、近くのショッピングモールへ市場調査へ出かけました。すると、男性用の傘は紳士服売り場、婦人傘は婦人雑貨売り場、子供傘は子供服売り場とバラバラで、非常に面倒くさい(笑)。そこで、もし自分が世の中のレイングッズをひとまとめに扱えば、面白いことになるのではないかと思ったのです。

そこから100以上の雨具ブランドを扱うようになり、Amazonのレイングッズカテゴリーでシェアを占め、大手の量販店様からも卸の方で声が掛かるようになりました。加えて弊社は早い段階からビッグデータも扱っており、例えば「親骨60センチの黒の折り畳み傘、8本骨が売れる」といったことも解析できるようにもしていきました。商売的には、そこから売れるものを自社で作ればいいのではと言われたのですが、私が望んだのは、傘業界で競合しない、新しくてオリジナリティのある傘を作ることでした。

―それが、「お風呂deサウナ傘」に繋がっていくのですね。

古川 傘のようで傘でない、そんなものを探していた時に、昭和の食卓によく置かれていた蚊帳を見つけて、これって傘に似ているな、と。同じ時期、「お風呂」というキーワードも頭にあったので、これらを組み合わせたら作れる!と思って、早速工場に製造を依頼しましたが、 断られまして(笑)。それでも何とか、1回でいいからと、何度も何度も交渉して作ってもらえることになりました。

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食卓の蚊帳から着想を得た「お風呂deサウナ傘」。

―社長の気持ちが勝ったのですね!こちらもAmazonで販売を始めたのですか?

古川 2016年に構想して、2017年に製造、2018年に販売という流れでしたが、この傘に関しては、「マクアケ」というクラウドファンディングサービスを使いました。思った以上には売れませんでしたが…。でも「マクアケ」を見たテレビ局の方からご連絡をいただいて、数局でご紹介いただいたことで、販売数が急激に伸びたのです。何事も、無駄ではないです(笑)。

―購入者は女性が多いのですか?

古川 私たちもそう考えていたのですが、蓋を開けてみると男性が6割。これには驚きました。「おうち時間」や「サウナ」といったトレンドにもいいタイミングでマッチしたのではと思っています。

―使用すると、湯気に包まれて顔まわりが乾燥しませんし、バスソルトなどの香りも空間に留まってくれて、癒されました。

古川 本物のサウナのように健康や美容について効能を語れるものではないのですが、お風呂が楽しめたと思っていただけたら嬉しいです。パッと開くだけで簡単なのも魅力です。

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傘のようにサッと開いてすぐに使える!

―「買ってみようかな」と思わせてくれる価格帯も良いですね。

古川 人は3000円以下の商品には、さっと手が出て、多少失敗したと思っても許容できるらしいのですが、5000円以上になると、買う段階でまず慎重になる。買って満足いかないとクレームを言いたくなる。原価に加え、そういった心理的な話も参考にしました。

―今後の展望についても教えてください。

古川 今年は、このサウナ傘を、サスティナブルなものにバージョンアップさせようと準備を進めています。傘ってゴミ捨ての時、悩みませんか? 結局、間違った捨て方をしてしまったり…。そうした状況にならないように、部品を全てリサイクルできるもので作れないかと考えています。

傘以外にも新しいものをどんどん作ってみたいと思う一方、レイングッズの催事でお客様と触れ合ったり、自社で販売システムを作ったりと、いろんなことに時間を割いているのでなかなか(笑)。しかも最近は、弊社がネット販売の黎明期からビジネスに関わってきたことから、「ノウハウを教えて欲しい」というご要望をいただき、コンサルティングをさせていただくことも増えているのです。「そういえば君、昔ネットで販売したいと言っていたよね?」と、創業したての頃、ご挨拶に伺った会社様からお問い合わせをいただくこともあり、嬉しく思っています。

それから今後は海外へも目を向けて。私自身、海外経験がありますので、そこを活かしながら、東南アジアを中心に展開していくつもりです。

―「やりたいことが山ほどあるのに、人生あっという間すぎて、無理かもしれません(笑)」と、笑顔で語ってくださった古川社長。常に一歩先ゆくビジネスのセンスに脱帽でした。ありがとうございました!

ギークルジャパン_商品

「お風呂deサウナ傘」
価格:¥2,970(税込)
店名:株式会社ギークルジャパン
電話:03-6822-7640
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://saunagasa.jp
オンラインショップ:https://saunagasa.jp/list/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
古川貴雄(株式会社ギークルジャパン 代表取締役社長)

1973年生まれ、岐阜県出身。日本文理大学工学部航空工学科卒業。オーストラリア・アメリカでの遊学経験後、1999年より半導体輸出入商社、2001年より自転車商社での勤務を経て、2003年8月に株式会社ギークルジャパンを創業。

<文・撮影/鹿田吏子 MC/橋本小波 画像協力/株式会社ギークルジャパン>

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